家は建てた後にもお金がかかる
30年間の修繕費は平均615万円という調査結果
徳島で注文住宅をご検討中の皆さま、こんにちは。チケンホームです。
家づくりの打ち合わせで話題になるのは、ほとんどが「建てるときの費用」です。ところが実際には、引き渡しの後にもお金はかかり続けます。
今回は、その金額を具体的な数字で整理します。見積もりを比較している段階の方に、ぜひ読んでいただきたい内容です。
新築後30年間の修繕費は平均615万円。最も大きいのが外壁で、平均1.7回の修繕に138万円かかっています。
この記事で分かること
- ・30年間の修繕費の実際の金額
- ・いつ、何に、いくらかかるのか(時期別の一覧)
- ・足場代という見落としがちな費用
- ・外壁材の選択で維持費がどう変わるか
30年間の修繕費は平均615万円
不動産情報サービスのアットホームが2023年に実施した調査があります。新築の一戸建てを購入して30年以上住んでいる50歳以上の337名に、これまでかかった修繕費を尋ねたものです。
結果はこうでした。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 修繕費の総額(平均) | 615.1万円 |
| 木造の場合 | 628.8万円 |
| 鉄骨・鉄筋コンクリートの場合 | 582.4万円 |
| うち外壁の修繕費 | 138.3万円(平均1.7回) |
修繕した箇所の上位は、外壁79.2%、トイレ75.4%、屋根73.6%でした。
そしてもう一つ、この調査で印象的な数字があります。
修繕費のために毎月積み立てをしている人は、8.9%しかいませんでした。
つまり9割の方が、必要になったときに手元の資金や借入で対応しているということです。
いつ、何に、いくらかかるのか
時期ごとに、代表的な修繕をまとめました。
築5年ごろから
| 項目 | 費用の目安 | 頻度 |
|---|---|---|
| シロアリ防除 | 1坪あたり約1万円(30坪で約30万円) | 5年ごと |
| ベランダ防水のトップコート | 4〜8万円 | 5年ごと |
シロアリ防除の薬剤は効果が約5年で切れます。日本しろあり対策協会も5年を目安としています。
築10〜15年ごろ
| 項目 | 費用の目安 |
|---|---|
| 外壁塗装(30坪) | 80〜110万円 |
| 屋根塗装 | 40〜80万円 |
| 給湯器の交換 | ガス10〜30万円/エコキュート40〜65万円 |
ここが最初の大きな山です。外壁と屋根を合わせると150万円前後になります。
給湯器の寿命は8〜10年です。エコキュートは平均46万円ほどかかるため、意外な出費になりがちです。
築15〜25年ごろ
| 項目 | 費用の目安 |
|---|---|
| 外壁塗装(2回目) | 80〜110万円 |
| 屋根カバー工法 | 80〜180万円 |
| 水回り設備の交換 | キッチン50〜150万円/浴室60〜150万円 |
築25〜35年ごろ
| 項目 | 費用の目安 |
|---|---|
| 屋根の葺き替え | 120〜280万円 |
| 外壁の大規模補修 | 150〜300万円 |
| 水回り全交換 | 120〜300万円 |
※金額は各種リフォーム情報サイトの相場です。実際の費用は建物の状態と地域によって変わります。
こうして並べると、615万円という数字が決して大げさではないことが分かります。
見落としがちなのが「足場代」です
外壁や屋根の工事で、意外と大きいのが足場です。
- ・相場:700〜1,100円/㎡
- ・30坪の2階建てで、16〜25万円
問題は、これが工事のたびに毎回かかることです。外壁塗装で1回、その3年後に屋根塗装でもう1回、さらにベランダ防水でもう1回。それぞれ足場を組めば、足場代だけで50万円を超えます。
外壁・屋根・ベランダ防水をまとめて行えば、足場代は1回で済みます。 十数万円規模の差になるので、修繕の計画を立てるときは時期を揃えることを意識してください。
外壁材の選択が、維持費を大きく変えます
30年の修繕費で最大の項目は外壁でした(平均138.3万円)。つまり外壁材の選択が、その後の維持費を左右します。
塗り替えが必要な外壁と、不要な外壁
窯業系サイディングなど塗装で仕上げる外壁は、10年前後で塗り替えが必要です。塗料のグレードによって周期が変わります。
| 塗料 | 単価 | 耐用年数 |
|---|---|---|
| ウレタン | 1,800〜2,200円/㎡ | 8〜10年 |
| シリコン | 2,200〜3,500円/㎡ | 10〜13年 |
| フッ素 | 3,500〜5,000円/㎡ | 15〜20年 |
| 無機 | 4,000〜6,000円/㎡ | 20〜25年 |
一方、タイル外壁は塗り替えが原則不要です。タイルは約1300度で焼成された焼き物なので、紫外線や雨で色が落ちません。耐用年数は40〜50年とされます。
ただし「メンテナンスフリー」ではありません
ここは正確にお伝えします。タイルでも目地やシーリングは劣化します。
- ・5〜8年目:浮きの補修、シーリングの充填
- ・10〜20年ごと:目地・シーリングの補修
塗り替えが不要になるだけで、点検と部分補修は必要です。「タイルなら一生何もしなくていい」という説明は正確ではありません。
タイル外壁の実例です。塗り替えをしなくても、年数が経っても色褪せません。
初期費用と、長期のコスト
| 窯業系サイディング | タイル | |
|---|---|---|
| 材料単価 | 3,500〜5,000円/㎡ | 7,000〜11,000円/㎡ |
| 新築時の差額 | 基準 | +100万円前後 |
| 塗り替え | 10年前後ごとに必要 | 原則不要 |
| 30年間の維持費 | 60〜120万円 | 30〜80万円 |
30年という区切りで見ると、初期費用の差額100万円を完全には回収しきらない可能性があります。
複数の試算では、コストが逆転するのは50〜60年時点とされています。つまりタイルは「長く住むほど有利になる」選択であって、「すぐ元が取れる」ものではありません。
ここを正直にお伝えしたうえで、判断していただくのが誠実だと考えています。
外壁材の選び方全般は徳島でおすすめの外壁は?をご覧ください。
保証の中身も、維持費に直結します
もう一つ、維持費を左右するのが保証です。
法律により、構造耐力上主要な部分と雨水の侵入を防止する部分には10年間の保証が義務づけられています。これはどの住宅会社でも同じです。
差が出るのは、10年より先です。
- ・何年まで延長できるか
- ・延長の条件は何か
- ・設備機器の保証は何年か
- ・点検は無償か有償か、何回あるか
たとえば設備機器の保証が10年あれば、築10年で壊れた給湯器の交換費用(40〜65万円)が発生しない可能性があります。保証は「万一のときの安心」だけでなく、実際の維持費を減らすものです。
よくある質問
Q. 毎月いくら積み立てておけばいいですか?
A. 30年で615万円なら、月あたり約1.7万円の計算になります。ただし修繕は特定の時期に集中するため、実際には「築10年、20年、30年に大きな出費がある」という形で備えるほうが現実的です。
Q. 修繕費はローンで払えますか?
A. リフォームローンを利用できます。ただし住宅ローンより金利が高いのが一般的です。可能であれば手元資金で対応できるよう準備しておくほうが有利です。
Q. 修繕を先延ばしにするとどうなりますか?
A. 外壁や屋根の防水機能が落ちると、雨水が構造部分に入り込みます。そうなると塗装では済まず、下地の交換や構造補修が必要になり、費用が数倍になることがあります。定期点検で早期に見つけるのが最も安上がりです。
Q. 建てるときにできる、維持費を減らす工夫はありますか?
A. あります。塗り替えが不要な外壁材を選ぶ、屋根の形をシンプルにする、軒を深く出して外壁への雨掛かりを減らす、水回りを集約する、といった設計上の工夫が効きます。建てた後では変えられない部分なので、設計段階で考える価値があります。
Q. 補助金は修繕にも使えますか?
A. 省エネ改修や耐震改修には補助制度があります。徳島県内の各市町村では既存木造住宅の耐震化に対する補助もあります。時期によって内容が変わるため、実施のタイミングで確認してください。
建てる前に決まることも多い
維持費の多くは、建てる前の仕様で決まります。会社ごとの保証やアフター体制の比べ方は徳島のハウスメーカーと工務店の選び方、使える補助金は【2026年度】徳島で新築に使える補助金まとめにまとめました。費用全体の考え方は徳島で注文住宅を建てるなら|費用・流れ・会社選びの総まとめをご覧ください。
長く住むことを前提にした家づくりを
チケンホームが「丈夫で長持ち」にこだわるのは、こうした維持費の実態があるからです。
タイル外壁を推奨している理由は、塗り替えの必要がなく、年数が経つほど差が出るためです。10年後、20年後にご納得いただける選択だと考えています。
建物保証は最長30年間まで延長可能です(四国初の長期メンテナンスシステム)。
- ・引き渡し後1年以内に有償オプションにご加入いただくと、10年目のメンテナンス費が不要になり、20年目まで無償で保証を受けられます
- ・20年目に有償メンテナンスを受けていただくと、建物保証が30年目まで延長されます
- ・しろあり保証10年、住宅設備機器の延長保証10年(無償)
- ・引き渡し後10年間に無償点検3回(3年目しろあり/5年目建物/10年目FRP防水)
- ・緊急時は24時間365日受付
- ・屋根や太陽光パネルの点検はドローンでも対応しています
初期費用だけでなく、30年でいくらかかるかまで含めてご相談ください。
実際の建築事例も見る
チケンホームでは、徳島・香川の気候や暮らし方に合わせた住まいづくりを行っています。
実際の建築事例もぜひご覧ください。
まとめ
- ・新築後30年の修繕費は平均615.1万円(アットホーム2023年調査)。木造は628.8万円
- ・最大の項目は外壁で、平均1.7回・138.3万円
- ・積み立てをしている人は8.9%しかいない
- ・足場代は毎回16〜25万円。外壁・屋根・防水をまとめると1回で済む
- ・タイル外壁は塗り替え不要だがメンテナンスフリーではない。目地補修は必要
- ・初期費用の差額を回収するのは50〜60年時点。長く住むほど有利になる選択
- ・「10年保証」は法律上の最低ライン。10年より先の条件を確認する
家の総額は、建てるときの金額だけでは決まりません。30年分を並べて初めて、本当の比較ができます。

この記事の監修者
株式会社地建 代表取締役 阿部 美樹生
二級建築士・宅地建物取引士・既存住宅状況調査技術者




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