住宅知見 house blog

家づくりの”工法”ってご存知ですか?

2023.01.14
お住まいに関するミニ知識

在来工法とツーバイフォー工法

日本の戸建て住宅の主流は木造住宅です。
では、木造住宅を建てたい!と考えたときに、最初に知っていただきたいことは「どのような工法があるのか」ということです。
木造住宅には大きく分けて「木造軸組工法(在来工法)」と「木造枠組壁工法(2×4工法)」の2つの工法があります。
それでは主流であるこの2つの工法は、何が違うのでしょうか?

木造軸組工法(在来工法)と木造枠組壁工法(2×4工法)の違い

木造軸組工法(在来工法)とは

日本で古くからある工法で、「在来工法」とも呼ばれています。
柱と梁、床で、点と点を結ぶように枠組みを組み立て、枠組に壁となる合板をはめこんでいきます。
壁には、斜めに「筋交い(すじかい)」と呼ばれる建材を加えて補強します。

木造枠組壁工法(2×4工法)とは

戦後北米から輸入された工法で、「2×4(ツーバイフォー)工法」とも呼ばれています。
角材に合板を打ちつけてあらかじめパネルの形にしておき、これを現地で組み立てて、柱や梁の代わりに壁や床や天井をつくります。
点を結ぶ在来工法とは異なり、面で建物を支えます。

在来工法のメリット・デメリット

日本で最も多く採用されているのが在来工法です。

メリット

・空間の形やサイズが自由に決めやすく、柔軟に設計できるので、間取りの自由度が高い。
・リフォームや、リノベーションがしやすい。
・点で支えるため、点と点の間の壁を抜きやすいので、大きな開口部が実現できる。

デメリット

・枠組を組み立てた後に屋根材や壁材を取り付けるため、施工期間が長い。
・大工や職人の技量や熟練度によって、仕上がりに差が出てしまう可能性もある。

2×4工法のメリット・デメリット

アメリカやカナダで最も多く採用されているのが2×4工法です。

メリット

・面で建物を支えるため、耐震性に優れている。
・工場であらかじめ組み立てたパネルをクレーンで積み重ねていくため、平均的な工期が短い。
・工法がシステム化されており、職人の技量に左右されにくく品質が安定しやすい。

デメリット

・規格化されたパネルを用いるため、細かな間取りの変更ができない。
・リフォームやリノベーションなどの増改築で大きな間取り変更がしにくい。

このようにどちらの工法にもメリット、デメリットがありますので、皆さまのライフスタイルに合わせた工法をお選びください。
チケンホームでは、昔ながらの在来工法、鉄骨工法、ツーバイ工法など、あらゆる工法での家造りが可能です。